#2. |1|健康づくりの考え方とねらい (1)健康づくりとは 生活環境の変化や医学・医療の発達により感染症などの急性疾患が激減し、日本人の平均寿命 は飛躍的に伸び、1984年(昭和59年)からは世界一の長寿国になりました。また、その一方で、急 激な出生率の低下により少子・高齢化が進み、2020年(平成32年)には4人に1人が65歳以上 の高齢者という、どの国もかつて経験したことのない超高齢社会を迎えることになります。 社会の高齢化に伴い、脳卒中、心臓病、がん等の生活習慣病に伴う痴呆や寝たきりが原因で要介 護状態になる人が増え、医療費負担の増加とともに大きな社会問題の一つとなっています。 21世紀の日本は、健康で長生きをしたいといういわゆる「健康寿命」の延伸を図り、自立した生 活を送ることができるよう、生活の質の向上を目指した取組が求められています。これらを実現す るためには、府民一人ひとりが健康の重要性を自覚し、健康的な生活習慣のあり方について理解し、 主体的に取り組むことが基本です。そして、個人の努力と併せて行政や専 門家が効果的なサービスを提供し、社会全体として個人の行 動変容を支援していく環境づくりが不可欠です。 新しい健康づくり運動を推進していくためには、 次の3つの柱が重要となります。 一次予防の重視 従来の健診による病気の早期発見・早期治療(二次予防)に重点を置いた健康づくりにとどまらず、病気 にかからないために普段から健康増進に努め、発病を予防する「一次予防」に重点を置いた健康づくり対策 を推進していくことが、より重要になってきています。 健康づくりを支える環境整備 病気の予防や体力づくりを各自が努力するだけではなく、個人の主体的な健康づくりを、関連するあらゆ る機関や団体が一体となって、社会全体が支援していく体制を整えていく必要があります。 目標値の設定と評価 健康づくり運動を効果的に推進するためには、健康づくりに関わる多くの関係者が健康に関する情報を 共有し、共通の認識を持った上で科学的な根拠に基づいた具体的な目標値を設定し、評価していく必要が あります。 一口 メモ ■一次予防 病気にならないように普段から健康増進に努め、病気の原因となるものを取り除くこと ■健康寿命 寝たきりや痴呆にならない状態で、健康で明るく元気に生活できる期間のこと