#4.
・心不全で定期通院している80歳代男性
・軽い心不全増悪で入院予定
・んんっ!「Hb 11.2→8.2 mg/dl」
・緊急性はなさそうだけど… こんな症例よくありますよね 心不全加療でよくある一例 うっ血で薄まっただけだべ! 違ったらお前の血で
責任とれよ(笑)
#5.
なぜ循環器の貧血診療が重要か ①心不全の原因になる
②心不全治療の多くが貧血と関与
③心不全は全身性疾患のため診断に寄与 しかたないから
貧血も診るか…
#6.
①心不全の原因になる ・貧血は心不全の増悪因子になる
-Hb 8.0 mg/dLくらいからリスク
・貧血単独でも心不全の原因になる
-Hb 5.0 mg/dLあたりから?(頻脈になるはず…) 心不全が増悪しているなら貧血の改善が必要 貧血治療が心不全治療 貧血は循環器疾患だったか それは盛ったわ!
#7.
②心不全の多くが貧血と関係 ・心筋虚血でPCI→ステント留置で抗血小板薬の影響
・難治性出血の心房細動→脳梗塞予防にアブレーション
・高容量利尿剤長期投与→実は腎性貧血
・severe AS → ハイド症候群で貧血(AS治療で改善?) 循環器の治療方針に貧血(の原因)が大きく関与
#8.
③心不全は全身性疾患のため診断に関与 ・変な貧血、心不全 → 多発性骨髄腫+心アミロイドーシス
・変なIE、心不全 → SLE+悪性リンパ腫(+血球貪食症候群)
・狭心症、心不全疑い → 実は貧血での息切れ 貧血を窓口に病態が
わかることもあるんだな!
ってかタピオカうまいな…
#9.
一般的な貧血の原因
#10.
①溢水(希釈)
うっ血して血液が薄まる
→Albなどの他の項目も一緒に薄まることが多い
②消化管出血
抗血栓薬などで出血して貧血
→小球性、鉄欠乏性貧血、MCV低下(長期なら)
BUN/Creも上昇
③薬剤性
2系統(血小板など)と合わせて低下することが多い 溢水以外の貧血診療の基本は通常と同じ Hbはmg/dLで濃度である 循環器患者で多い貧血の原因 急性出血は逆に変化しにくく注意 PPIなど
#11.
循環器診療での貧血の実際の流れ ①進行の速さや重症度が軽度(うっ血希釈や検査誤差で説明可能)
②採血項目吟味+追加検査+採血フォロー
(MCV、血小板/白血球、網赤血球、フェリチン、血清鉄、鉄結合能、ハプトグロビン、LDH、ビタミンB12、葉酸、腎機能、エリスロポイエチン、CRP、赤沈、クームス) 混合性もあり広く採血 少し経過観察(採血フォロー) ・小球性(MCV↓)…鉄欠乏性貧血 or 慢性炎症
・大球性(MCV↑)…葉酸欠乏 or ビタミンB12欠乏
・腎機能障害 …腎性貧血 / ・ハプトグロビン低値 …溶血
・汎血球減少 …血液疾患(悪性リンパ腫、MDS、再生不良性貧血、白血病)
SLEなどの膠原病、肝硬変/脾腫、薬剤性 NO YES フェリチン↓ フェリチン↑ 血小板、白血球も低値 LDH↑
#12.
総合的な貧血評価をしつつ ・鉄欠乏性貧血 → 消化管評価必須
・鉄欠乏性貧血合併否定できず →消化管評価推奨
・鉄分過剰の貧血 →念のため消化管評価推奨 健診でもカメラやるもんな 特に抗血栓薬を処方するなら消化管評価はしたい 胃カメラ、便Hb、(大腸カメラ)
#13.
結局抗血栓薬はどうするの? ・消化管出血で止血済み(胃潰瘍など)
→慎重に再開
・消化管出血で腫瘤性(ポリープやがんなど)
→腫瘤切除後に再開(大至急!)
・消化管出血疑いだが出血源不明(何もなしや毛細血管拡張)
→メリットとリスクで相談
・消化管出血以外の貧血
→慎重に再開 あくまでメリットとデメリットを個々で検討
#14.
まとめ ・心不全患者の貧血は見逃せない!
・進行の速さをみて内科医としての評価が重要
・質問あればコメント欄にお願いします! うしも貧血気味だし
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